FP技能士3級2級合格勉強会ブログ(ファイナンシャルプランナー資格合格を目指そう!)

FP3級と2級の対策勉強法、過去問解説など、合格に役立つ有益な情報をお届けしています!

消費者金融に関するルールについての出題

本日は、2019年9月のFP技能士試験の過去問を解説します。
最近増えている新傾向の問題や、市販テキストに記述がなく、独学では
得点しにくい問題を中心に解説しています。

知識を蓄え高得点を取るために、役立てて下さいね!

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 2019年9月 FP技能士2級 実技(FP協会)問25より
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【問題】

パーソナルファイナンスにおいては、各種ローンに関する知識が必要である。消費者金融に関する次
の(ア)~(エ)の記述について、正しいものには〇、誤っているものには×を解答欄に記入しなさい。

(ア)アドオン方式による金利と実質金利を比較すると、アドオン方式による金利の方が低くなる。

 

【解答と解説】

この記述は不適切です。
アドオン方式の方が金利が高くなります。まずはアドオン方式について解説します。

アドオン方式ですが、借入時点で利息の金額がすでに決定されている方式です。
なので繰上返済などを行っても、利息低減効果はない方式です。

実質金利は、住宅ローンで知られている元利均等返済方式・元金均等返済方式がその代表例です。複数回にわたる返済の都度、利息を計算する方式です。

アドオン方式は、現在はほとんど用いられていません。クレジットカードでの分割払いで利用されているくらいです。それ以外のローンでは、実質金利での表示が法律で義務づけられています。

ここまででアドオン方式の解説をしましたので、ここから問題の解説を行います。
問題の趣旨としては、例えば「アドオン方式の金利2%」と「実質金利2%」を比較すれば、アドオン方式の方が利息額が多くなるということです。
試験対策としては、結論としてこの点だけを理解しておけば問題ないでしょう。
なぜこのようなことが言えるのかを知りたい場合には、別途利息計算の計算式を理解する必要があります。その計算は試験範囲を超えると考えますのでここでは割愛しますが、ご興味ある方は調べてみてくださいね。

 

 

【問題】

(ウ)自動車ローン(ディーラーローン)は、貸金業法における総量規制の対象とならない。

 

【解答と解説】

この記述は適切です。
借入できる金額は年収の3分の1までとする、という総量規制は、無担保のローンに対しての規制です。
自動車ローン(ディーラーローン)は、自動車を担保にした貸付であるため、この総量規制の対象とはならないのです。
同様に、住宅を担保にしている住宅ローンも、総量規制の対象外です。
このように担保の有無も関連がある点を、理解しておきましょう。

 

 

【問題】

(エ)利息制限法における貸付金の上限金利は、借入額に応じて15~20%と定められている。

 

【解答と解説】

この記述は適切です。
借入金額によって、上限金利は次のように法律で定められています。

借入10万円未満 → 上限金利は20%
借入10万円以上100万円未満 → 上限金利は18%
借入100万円以上 → 上限金利は15%

この上限金利を超える金利部分は無効となり、かつ行政処分の対象となっています。

 

問題の解説は以上です。

標準的な問題は、日々の独学で乗り越えられるはず!
ちょっと難しい点も補強して、合格ラインを突破する力がつくよう、
今後も定期的に、過去問を解説していきます。お楽しみに!

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  今後のFP技能士3級2級合格勉強会の開催予定
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■2020/1/12(日) FP2級 頻出重要ポイント&難問対策総仕上げ勉強会
■2020/1/19(日) FP3級 頻出重要ポイント(2級基礎)総仕上げ勉強会
試験頻出なのに、得点しづらいポイントを集中補強できます。
試験の得点アップと弱点補強ができ、あらゆる質問にもお答えします。
多数の受験者をサポートしてきた、楽しくも合格につながる勉強会です!


<姉妹サイト FPスキル実践活用勉強会の日程>
■12/7(土) ライフプランソフトの新機能紹介と、FP相談での使いどころ
■12/7(土) 独立系FPが教える、FP事務所から採用される人材に必要なスキル・考え方

参加申し込み、詳細はこちらから!!
https://money-study.net/fp/session/